2013年4月5日金曜日

ブラジルの日系移民と、日本の日系ブラジル人の国籍

最近の問い合わせ、変わったな~と思うのは、日系ブラジル人の方から日本語で問い合わせが入ることがあることです。それも、流ちょうな。

先日の内容は、日系ブラジル人の方からポルトガル語が分からないので、ブラジル領事館でのパスポートの申請方法がわからない、教えてほしい、というものでした。

1990年以降、日本に住む日系ブラジル人とその家族は急激に増え、一時は30万人を超えていました。しかし、2011年末には、21万人にまで減ってしまいました。

その一方で、永住化は進んでいて、日本で生まれたり、日本の教育を受けて育ったブラジル人も多く、母語がポルトガル語ではなく、日本語となる人も多いのです。

そりゃそうです、1990年から23年も経っているのですから。

今後も日本で働き、生活をするためには日本語ができたほうが良いと私は思います。

ただ、かつてブラジルに渡った日本人移民と状況が異なることがあります。

それは、ブラジルで日本人移民の家庭に子供が生まれた際、日本人移民の多くが日本領事館で出生届と国籍留保の届出をせずに(距離的、言葉の問題でできないケースも多くあったと思います)、子供をブラジル国籍者として育てることができました。それは、ブラジルという国がその国に生まれた者にその国籍を与える生地主義だったため、可能でした。

ところが、現在、日本に住む日系ブラジル人(日本国籍と2重でない)の家族に子供が生まれても、出生による日本の国籍の取得ができません。なぜなら、日本は血統主義なので、原則、生まれた時に父または母のどちらかが日本国籍者でないと日本国籍が取得できないからです。

なので、今、日本に住むブラジル人が日本国籍を取得するためには、帰化申請(大変な手続・・・!)をして許可を得ないと日本国籍者とはなりません。

既に日本語が母語となった日本に住むブラジル人が、いざパスポートを取得したり、ブラジルにいる親戚と連絡が必要、法律関係の手続きが本国で必要となったとき、ポルトガル語ができなくては大変困ることになります。

日本で生まれ育ち、日本の教育を受けた日系ブラジル人が大人になってブラジルに帰国し、仕事をするとなると、これまた大変な苦労が伴うことになります。

少子化の時代、移民の受け入れも検討課題でしょうが、日本で生まれた子には、短い在留期間で届出による日本国籍が取得できれば、日本で育つ子が将来日本に貢献してくれる可能性があります。

せっかく、日本の教育を受けて育った子が、海外に「帰って」しまうと、もったいないと思うんですけどね~。